かっきぃーの雑記帳

おもしろき こともなき世に おもしろく

大阪大学の天津麻婆丼がネットニュースで話題に。図書館下食堂の塩だれ天津飯の歴史も調べてほしいなあ。

阪大の天津麻婆丼がネットニュースで話題に

ネットニュースで母校の天津麻婆丼が話題になっています。Yahooニュースにも取り上げられ、当時の友人から連絡がありました。

大阪大学内にある図書館下食堂で一番人気のメニュー「天津麻婆丼」が値上げされたことに対して、値上げ前後の豆腐の数を根拠に鋭く疑義を呈した大学院生からの「ひとことカード」が注目を集めています。「統計では、ここ5年で豆腐の価格に大きな変動はないはず。それなのに値上げ後に豆腐の数が減っている。質が低下しているのではないか」と理詰めで迫る院生に、食堂側はどう答えたのでしょうか。(冒頭の一文を抜粋)

「その値上げ、疑義あり!」学食の価格改定を大学院生が理詰めで追及 店長の真摯な回答にも注目|まいどなニュース

maidonanews.jp

 

あったねー、天津麻婆丼。あった、あった。
20年前からあった。

でも、私は天津飯派でした。塩だれが好きでした!

出張で神戸に行ったスキマ時間で食べに行くほどでした。
そのとき撮影したのがこれ。 

天津飯(大阪大学図書館下食堂)/2012年撮影

天津飯大阪大学図書館下食堂)/2012年撮影

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わたしにとっては天津飯(塩だれ)

私にとっての館下食堂(図書館下にある大学生協食堂の通称)といえば天津飯。学生の頃は昼休みの限られた時間帯のみの提供でしたが(1995年~1998年)、このときは夕方でも普通に提供されていました(2012年)。

塩だれアンと、とろふわ卵が健在でよかったです。

この館下食堂での天津飯の塩だれが忘れられず、卒業後も同じ味を求めて、いろいろな店で天津飯を食べ歩いたものです。

なかなか塩だれを提供する店が見当たらず、関東に来て、ようやく見つけたのが餃子の王将天津飯。ただし、関東地区限定の提供のようです。その話は別記事で書いてありますので、よろしかったらどうぞ。

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時を経て残念な結果になることも

ただですねー、14年ぶりに再会した館下食堂の天津飯。さやえんどうなどが大きいまま、しかも筋が残っていて食感が悪くなってたのは残念でした。 

天津飯(大阪大学図書館下食堂)/2012年撮影

 

でもまあ、少しでも野菜を多く食べてほしいという生協食堂のみなさんの親心なんですかねー。

そういうことにしておきましょう!

 

図書館下食堂の塩だれ天津飯の歴史も調べてほしいなあ。

再訪から8年が経ちましたが 、また味が変わってきたりするのかが気になります。

館下天津飯の歴史をまとめて、味の変遷を調べてくれる学生さん、または教職員さんはいないですかねー。

 

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お題「こだわりレシピ」

できる分けがない!と誰もがいう困難を乗り越えていく小説『レバレッジ!(大原省吾)』の涙と達成感

絶対に失敗するに違いない!できる分けがない!と誰もが口を揃えていう困難を乗り越えていく映画や小説が実は好きなんです。

むしろ燃えます。

先日読んだパニック小説『計画感染(大原省吾)』(改題「首都圏パンデミック」)のスピード感爽快感をふたたび味わいと手に取ったののがこの『レバレッジ!(大原省吾)』。このストーリーはまさに不可能を可能にする!というテーマ。

レバレッジ!(大原省吾)

イラクレアメタルの調査に行った商社マンが、クルド人過激派グループに拉致された。アメリカ政府や資源メジャーの陰謀が見え隠れするなか、日本政府は救出に及び腰。そんななか、6人の同僚が立ち上がった。期限は1週間。自己資本ゼロの状態で、国際市場から身代金の5000万ドルを調達できるか!?巨大な象を倒すべく、蟻たちの戦いが始まった。(「BOOK」データベースより)

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この紹介にあるように「期限は1週間。自己資本ゼロの状態で、国際市場から身代金の5000万ドルを調達できるか」という金融経済を主題にした小説には違いないのですが、真の面白さは登場人物の想い覚悟あきらめない心

特に想いの部分は、過去に受けた恩敵対してきた同僚に対する葛藤秘めた愛情などなど多岐にわたる。

徐々にみえてくる課題解決に向けたシナリオ積み重なるトラブルに対する行動。そのドキドキ感がたまらない。

たまりまへんなあ。
まさに『ミッション:インポッシブル』!

さらに加えると、SFのチカラではなく、人と人との関係で解決していくというか、アナログで解決していくというか、より現実味があるのが特に興味深い。そんな1冊です。おすすめ。

単純だから、自分もやってのけたいと思っちゃう。

レバレッジ!

レバレッジ!

  • 作者:大原 省吾
  • 発売日: 2013/02/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

こちらもおススメ!

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今週のお題「告白します」


とうとう定期運用終了か?JR在来線唯一のオール2階建て鉄道車両215系(Double Decker Liner)

 JR東日本エリアで時々みることができる在来線唯一のオール2階建て車両でお馴染みの215系(Double Decker Liner)。遠距離通勤者の着席機会増加を目的に生まれた1010名定員の10両編成。

初期の湘南新宿ライン快速アクティーなどで使われるものの、乗降時間が伸びてしまい遅延を招いてしまうマイナスポイントにより、定期運用の通勤ライナーのほか、「ホリデー快速ビューやまなし」など臨時列車のみになっていましたが、それにもそろそろ終止符が打たれる様相です。 

215系オール2階建て

原宿駅にて

2階建て電車というだけでワクワクする!

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215系オール2階建て

オール2階建て215系 1階席

215系オール2階建て

オール2階建て215系 2階席

網棚のカタチが珍しい!

オール2階建て215系

オール2階建て215系 平屋席

平屋席は車両端っこの連結部分あたりにあります。

空間に余裕のある平屋席が過ごしやすいと思いますが、めったに乗らないので、どうしても1階席や2階席に乗ってしまう。

JRの魅力のひとつは多様な列車に出会えることだったが、、、

はじめてこの電車に出会ったのは、2004年頃のある週末、横浜から鎌倉にいこうと湘南新宿ラインに乗った時でした。そのころ215系の存在は全く知らなかったので、オール2階建ての車両がホームにやってきたのは衝撃的でした。

乗客はそこそこいて、2階席で立って乗っていました。窮屈ではありましたが、それ以上に貴重な体験にワクワクしたものです。

前回紹介した185系も時々、普通車として走っていましたね。

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その後、湘南に移り住んだころはライナー運用に移行していたので、日常で乗ることはありませんでしたが、何回か「おはようライナー新宿」に乗りました。

ただ、ライナー券を買うなら、185系や251系の方が特急座席でよかったですが。

こんなときどき珍しい車両に乗ることができるのはJRの魅力でしたが、そんな車両がどんどん引退し、カラーリングで区別化されるものの、ほぼ共通化された車両に置き替わってきて、少々残念な気持ちでもあります。

特別列車ではなく、日常のシーンに時々現れるのがいいのです。

JR在来線唯一のオール2階建て鉄道車両215系 動画で見る記録

こんなワクワクを提供してくれた在来線唯一のオール2階建て車両215系、ここ数年で取りためた姿を動画にまとめましたので紹介します。


とうとう定期運用終了か?JR在来線唯一のオール2階建て鉄道車両215系(Double Decker Liner)

ライムライン

0:00 おはようライナー新宿24号(新宿行き)原宿駅山手線ホームより
1:08 おはようライナー新宿24号(新宿行き)新宿タカシマヤタイムズスクエア付近より
1:39 湘南ライナー3号(小田原行き)
1:49 215系普通車車内
2:06 発車アナウンス、発車ベル、警笛あり。湘南ライナー3号(小田原行き)出発進行!
3:05 回送215系(警笛あり)
3:39 215系あらわれる!原宿駅山手線ホームより
4:18 夜景215系(東京丸ノ内・屋上庭園「KITTEガーデン」より)
4:34 オール2階建て新幹線E4系とともに
4:50 遠景!湘南ライナー3号(小田原行き)

 

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もうすぐ引退!国鉄最後の特急車両185系 ~特急踊り子号

国鉄が最後に製造した特急車両185系が2021年3月をもって、定期運用を終了するようです。

185系

見たことあるー!

それもそのはず、1981年(昭和56年)に運用が開始され、約40年間活躍しています。

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そういえば、子どものころキャラメルのおまけで鉄道車両がついてくるのがあったなあ。それが185系との出会いだったかも。

森永ミニスケールトレインね。線路一本とセットになってるやつ。正式名称は「森永スポーツマンクラブキャラメル」とか。なぜスポーツマンかは不明。

そういえば、何台かもってたな。もう捨てちゃったかな。

185系ヘッドマーク

185系踊り子号

185系踊り子号

185系ヘッドマーク幕には枚挙に暇はありませんが、やはりもっともメジャーなのは、踊り子号ですね。185系の代名詞と言っても過言ではないでしょう。

 

185系湘南ライナー

185系湘南ライナー

湘南の民の帰宅の友、湘南ライナー

500円のライナー券がすぐに売り切れてしまうやつです。

ライナー券は券売機でお求めください。

185系おはようライナー新宿

185系おはようライナー新宿22号

小田原→国府津→二宮→平塚→茅ヶ崎→藤沢と湘南地域の通勤客を乗っけて、渋谷→新宿まで一気に駆け抜ける「おはようライナー新宿22号」。

藤沢の次が渋谷という驚異のノンストップ!東戸塚あたりから貨物線に入り、横浜駅を通過しないというショートカットぶり!なつかしい。

185系普通

185系普通運用

普通列車として運用されたこともあるようです。

こんな普通列車に乗ったら、つい遠くに行きたくなってしまう。 

185系 修学旅行

185系 修学旅行

修学旅行も時々見かけましたね。

最後に紹介するYouTube動画で、たまたま修学旅行号をみつけたシーンを紹介しています。日暮里の下御隠殿橋で撮影したのですが、近くにいたチビッ子は「おどりこー」って盛り上がっていました。別のチビッ子が「踊り子?」と疑問を抱いて呟いていたのがツボです。7:01ぐらいのところのシーンです。

やはり「踊り子」は185系の代名詞ですね。

 

古びたシートも、いまや懐かしの座席

185系座席

185系座席

昭和を感じる懐かしの座席

古めかしい座席も今や貴重なレトロな趣

国鉄最後の特急車両185系 動画で見る記録

こんな懐かしの国鉄型特急車両の定期運用が終わってしまうとのことなので、ここ数年で取りためた185系の24シーンを動画にまとめましたので紹介します。


もうすぐ引退!国鉄最後の特急車両185系 24の景色(2017年~2020年撮影)

タイムライン

0:00 [01]185系ヘッドマーク回転
0:38 [02]185系普通車車内
0:52 [03]湘南ライナー1号(小田原行き)東京駅出発
1:24 [04]品川・新八つ山橋より
1:48 [05]東京丸ノ内・屋上庭園「KITTEガーデン」より
2:40 [06]おはようライナー新宿22号(新宿行き)原宿駅山手線ホームより
3:52 [07]おはようライナー新宿22号(新宿行き)新宿タカシマヤタイムズスクエア付近より
4:31 [08]特急踊り子号通過(渋谷駅埼京線下りホーム(ホーム移設前/2020年2月))
5:41 [09]品川・京急品川第1踏切付近より
5:49 [10]山手線と並走バトル(品川・新八つ山橋より)
6:24 [11]横浜駅 東海道線下りホームにて
7:01 [12]修学旅行貸し切り列車(日暮里・下御隠殿橋より)
7:20 [13]前面展望すれ違い(京浜東北線下り列車(浜松町→田町))
7:33 [14]東京総合車両センター田町センター留置中(開業前の高輪ゲートウェイ駅付近/2020年1月)
7:55 [15]埼京線下り列車・前面展望(新宿→渋谷)山手貨物線・厩道踏切[JR代々木駅付近]
8:11 [16]小田急藤沢駅ホームにて
8:30 [17]大井町・品川道踏切通
8:46 [18]東戸塚駅横須賀線上りホームにて
9:07 [19]日暮里・下御隠殿橋より(185系左側)
9:23 [20]日暮里・下御隠殿橋より(185系右側)
9:39 [21]王子 飛鳥山・あすかパークレール山頂駅付近より
9:49 [22]上野駅山手線ホームより
10:27 [23]夜景185系(東京丸ノ内・屋上庭園「KITTEガーデン」より)
11:45 [24]側面展望すれちがい(山手線外回り(品川→大崎))

 

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東京を封鎖して感染源を徹底隔離。クライシス小説「首都感染(高嶋哲夫)」

首都感染(高嶋哲夫)

二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の強毒性インフルエンザが出現! 中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の“東京封鎖”作戦が始まった。(「Books出版書誌データベース」より)

 

元WHOメディカル・オフィサーの経験をもつ医師(主人公)が政府との協働体制で強毒性の新型インフルエンザに立ち向かっていく軸を主に、そこに関わる国民の動きや世界の動向といったマクロ的なストーリー、そして、主人公を取り巻く人々のの想いや悩み、行動に焦点を当てたミクロ的な人間模様が絡み合って、危機に立ち向かっていく小説である。

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まるで予言の書

この小説が出版されたのは2010年。新型コロナウイルス生活様式が一変した2020年のちょうど10年前。

中国での発生、世界中への拡散、ウイルスの封じ込め、手指消毒などの衛生管理、医療崩壊などなど、現実に起こっている新型コロナウイルスCOVID-19の現実を見ているような、フィクションではなくドキュメンタリーのような真実味のあるストーリーに惹かれる。

そのノンフィクションぶりは枚挙に暇がなく、手洗い、うがい、マスクの着用、人混みには近づかない。消費は落ち込み、町はガラガラ。旅行、コンサート、展覧会は軒並みキャンセルや中止。などなど、まさにコロナ禍同然。

空港での検疫、ホテルでの隔離っていうのも、現実に起こった。

濃厚接触といういうキーワードもすでに出ているし、感染源の特定のための行動範囲調査、これもそのまま。

ウイルス感染の業界では当たり前のことなのかもしれないが、我々一般人にとってみれば、まるで予言が当たったようなもの。

この小説ではこんなウイルス・パンデミックな世界をどのように対処していくのか、ひとつの解を示すシミュレーションのようなものである。

 

不気味な一致。小説を越えた感。

致死率60%で世界人口71億人のうち、80%の56億8000万人が感染し、12億5000万人が死亡したという毒性は、現実世界の新型コロナウイルスCOVID-19に比べて強すぎるが、無症状の潜伏期間の間にウイルスを撒き散らす傾向が同じであるなど、不気味な一致もある。

小説での新型インフルエンザは潜伏期間は5日間だけど、現実の新型コロナウイルスCOVID-19の潜伏期間は最大14日間とも言われ、その多くが感染から5~6日程度で発症するというもんだから、小説を越えた感もある。

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「感染を抑え込むこと」と「経済を回すこと」の相反する選択肢

新型コロナ禍で目下話題になっているGoToトラベルの是非。「感染を抑え込むこと」と「経済を回すこと」の相反する選択肢において決断されたひとつの方法。この小説では、現実とは真逆で感染源を例外を認めず、徹底的に封じ込める選択肢を選んだ場合のシミュレーション。

毒性が大きく異なるので、どちらが正しいかは何とも言えないが、その結果は気になるところである。

東京封鎖!

「レインボーブリッジ封鎖できません!」の比ではない!

 

新型コロナ禍で読むパンデミック・パニック・クライシス小説 

ここ最近、ウイルス感染パンデミック小説を読み込んできた3冊目だったが、その中でも一番、現実味を感じるものだったように思う。

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幻想的!やさしく瞬くクリスマス・ファイバーツリー🎄

もうすぐクリスマス!
今日、ご紹介するのはクリスマスに欠かせない
クリスマスツリー🎄

中でもおススメは、光ファイバーをつかったこちら!


幻想的!クリスマス・ファイバーツリーが瞬く仕組み Fiber Optic Spark Tree Light with Blue LED

 

こればっかりは動画で見ないと伝わらない!

何がおススメって、それは数多くの光ファイバー

 ファイバーツリー・光のユニット

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このツリーが生えている根元を見てみると、

ファイバーツリー・光ファイバーの束

細い光ファイバーが束になっています。
これが差さる土台に秘密がありました。

ファイバーツリー・光ユニット内部

これですか。土台の中に光発生装置ハロゲンランプと着色された円板があります。

ファイバーツリー・光ユニット

パッケージの絵で紹介しましょう。ここに描かれている円盤に、赤だったり、青だったり、紫だったり、縞々だったりが描かれています。この色のついた円盤が回転することで、次々と色が変わっていく光が生まれるわけです。

ファイバーツリー・ファイバー先端

そして、光ファイバーを通じて、それぞれの先端に光をもたらします。

瞬くヒミツは、円盤の縞々ですね。

 

クリスマスツリー・スター

クリスマス・ツリーの先端にある大きな星・ベツレヘムの星にも光ファイバーは巡り、幻想的に瞬きます。

こんなおススメの光ファイバーを多用したファイバーツリー。お買い求めいただきたいのですが、残念ながら2012年に買ったので、今となっては、どの商品だか分かりません。

もはや売ってないかもしれんなあ。

じゃあ、なんとなく土台のデザインが一緒なので、これが後継機種かなーっていうのを紹介しておきますので、よかったら買ってみてください。

 

これヨロシク~

期待外れだったら、すんまそん。

進化して、よりよくなっているかも!

この柔らかな瞬き。癒しになります。
自分へのご褒美にどうぞ!

 

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今週のお題「自分にご褒美」


半世紀前に刊行された「日本沈没(小松左京)」。今も楽しめる3つの魅力!

1973年(昭和48年)に刊行され、いくつもの賞を受賞し、映画化(しかも2回!)、テレビドラマ化、ラジオドラマ化された「空前の大ベストセラー」とも評された小説。

小説「日本沈没(小松左京)」

もう半世紀も前に出版された本ですが、たびたび話題になってましたし、何より、

  • 私の好みであるパニック小説
  • 日本列島が沈没するという身近な舞台
  • 日本列島がなくなるとどうなるの?という興味

で、いずれは読んでみようと思っていましたが、ようやく完読しました。

 

おもしろさ[1] 迫真の科学的描写

深海潮流、海水異常振動、負の重力異常帯、地熱流異常帯といった地球物理学的視点で見る現象の数々、日本列島形成の一説など、科学的な描写がこの作品の魅力のひとつかと思います。

私にはその知見はないので、空想なのか、実際にあるのか、まったく分かりませんが、その迫真的な表現に現実を感じました。

8千メートルの海底、800気圧(1平方センチあたり800㎏)の世界など、海底地形や環境の描写も繊細で、何が起こっているかがわからない恐ろしさに心拍数もあがります。実現象モデルとした地球内メカニズムの仮説も臨場感アリです。

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おもしろさ[2] それぞれの立場での苦悩と判断

日本の深海で起こっている現象を知り、これから起こる悲劇を現実のものに感じつつも、どのように社会に知らせていくかに苦悩する学者たち。本当に日本が沈没するかどうかが分からないまま、海外退避計画を推し進める総理大臣。秘密裏に日本難民の受け入れを打診される海外諸国の首脳。そして、日本国民。

主人公のひとりである潜水艇操艇者とそれを取り巻く友人・知人、そしてヒロインの視点も。

それぞれの立場に降りかかる難問と乗り越えるための苦悩、そして判断。

沈没する日本に対する各国の思惑や安全な場所から興味本位で見る海外諸国のマスコミなんかも。

おかれた状況の描写が精細だったり、現実味を帯びていたり。
パニックだけではない、人々の交錯する想いも見どころのひとつ。

 

おもしろさ[3] 半世紀前にみた未来予想図

197X年とされる近未来設定。2020年の今となればもうはるか昔のこと。当時考えていた未来予想図と現実のギャップも見どころのひとつ。

超電導リニアが全線の測量が終わり工事が始まっている世界となっていたりとか。

中央リニア新幹線の品川-名古屋間の開業は2027年らしいです。

潜航深度8,000mの深海探査艇とか。

現在活躍中の「しんかい6500」の潜航深度は6,500mみたいですね。

 

日本が沈没するほどの災害を仮想体験する

噴火、地震津波、沈降浸水。次々起こる災害は日本列島の構造形成にも影響を与えるほどに。

過去に一度も起こったことがないことでも、未来には起こり得ないとはいえない!(日本沈没[下])

とあるように、最近の気象現象でも、50年に一度の大雨が度々発生する等、本当に何が起こってもおかしくない世界になってきています。

日本沈没は極端な例としても、こうした小説による仮想体験をもとに、意識を高めておくのが大切ってことですかね。

さあ、ボクならどうしようか。

船買うか、船。
豪華客船。

とりあえず、もう一度読み込んで、ふたたび仮想体験ですね。まだ読んでいない人は是非!

日本沈没(上)

鳥島の南東にある無人島が、一夜にして海中に沈んだ。深海潜水艇の操艇責任者の小野寺は、地球物理学の田所博士とともに、近辺の海溝を調査し、海底での異変に気づく。以降、日本各地で地震や火山の噴火が頻発。自殺した友人を京都で弔っていた小野寺も、地震に巻き込まれ、消息不明になるが、ある日突然、ナポリの消印がある辞表が会社に届く。どうやら田所の個人研究所と関係があるようで……。日本SF史に輝くベストセラー。(「Books出版書誌データベース」より)

 

 

日本沈没(下)

ついに巨大地震が東京を襲い、富士火山帯の火山が相次いで噴火。対応に追われる日本政府は、海外に国民を移住させようと、密かに交渉を進めていた。一方、田所博士が中心となって立ち上げた「D計画」の一員となった小野寺は、潜水艇で海底の調査を行う日々を送っていた。ある日、防衛庁にある計画本部の総務室で、「日本列島は沈没する!?」という見出しがついた週刊誌を目にし――。日本はどうなるのか!? 全国民必読のベストセラー。(「Books出版書誌データベース」より)

 

 

 

数々の災害は起これども、また立ち上がり、復興を重ねてきた先人の日本人に感謝ですね。

ありがたや、ありがたや。

今週のお題「感謝したいこと」

 

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