かっきぃーの雑記帳

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アイデアは寝かせておく、の意味 『思考の整理学(外山磁比古)』より

1986年出版という約35年前の本でありながら今でも売れ続けているという『思考の整理学(外山磁比古)』を私も読んでみました。

思考の整理学

イデアを生み出す、考えをまとめて整理するという類の本はこれまで何冊も読んできましたが、この本は具体的な事例や描写が多く、たとえ話も的を射ていて深く腑に落ちる。この辺りが、長年愛されている理由ではないかと感じます。

 

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中でも、私にとって深く感銘を受けたのは【アイデアは寝かせておく】という言葉。

これ自身はときどき耳にするような話ですが、ポイントはただ単にほったらかしにするのではなく、化学反応を起こすべく、ある程度仕込んだうえで寝かせる必要があるとのこと。

ビールをつくるのに、麦がいくらたくさんあっても、それだけではビールができないと同じことである。(中略)酵素を加えなくては麦はアルコールになってくれない。(中略)アルコールに変化させるきっかけになるものを加えてやる必要がある。これは素材の麦と同類のものではいけない。異質なところからもってくるのである。(『思考の整理学(外山磁比古)』より)

とビールづくりに例えて説明があります。どんな仕込みをした方がよいのかなどにも言及があり、なるほどと思わせる点が多かった。

 

そのほか、

中心的関心よりも、むしろ、周辺的関心の方が活発に働くのではないかと考えさせるのが、セレンディピティ現象である。視野の中央部にあることは、もっともよく見えるはずである。ところが皮肉にも、見えているはずなのに見えていないことが少なくない。(『思考の整理学(外山磁比古)』より)

とか

視野の中心にありながら、見えないことがあるのに、それほどよく見えるとはかぎらない周辺部のものの方がかえって目をひく。そこで、中心部にあるテーマの解決が得られないのに、周辺部に横たわっている、予期しなかった問題が向うから飛び込んでくる。(『思考の整理学(外山磁比古)』より)

とか

思考の整理というのは、低次の思想[断片的なひとつひとつの着想]を抽象のハシゴを登って、メタ化[抽象度の高い状態]していくことに他ならない。(中略)整理、抽象化を高めることによって、高度の思考となる。普遍性も大きくなる。(『思考の整理学(外山磁比古)』より) ※[]内は私が注釈

など、漠然と感じていたことが改めて文章で説明してくれているところも多く、『思考の整理学(外山磁比古)』を読んで、思考が整理される面も多々。

 

ベストセラーなので、すでに読破した人も多いと思いますが、これは複数回読んでカラダに染みこませたい1冊でした。

 

 

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