ホンモノの「わらびもち」とほのぼのした「気もち」を。 ~ 和菓子 ちもとや(藤沢・鵠沼海岸)
[過去の記事を残すシリーズ](2009年11月頃の記事)最近、現地には行っていませんが、GoogleMapで確認すると別の店に変わっていて現在はないようです。すごくいいお店だったので、記録に残しておきたいと思います。
ホンモノの わらび餅
2009年11月の週末。鵠沼海岸にわらび餅の美味しいお店があるということを知り、鎌倉在住の友人とともに行ってみることにしました。
お店の周辺にはよく行きますが、実際に確認したことはありません。ただ、おそらく商店街の一角だろうから、行けば分かると考えていました。
11時頃にお店に向かいました。しかし、商店街の端まで行ってもそれらしいお店はありません。基本的に無休だし、開店時間も9時なので、あればすぐに見つかるはず。もう一度、戻りながら探しましたが、やはり見つかりません。
友人が携帯で住所をしらべたところ、「神奈川県藤沢市鵠沼海岸2-7-6」と判明。電信柱などに書いてある住所をみながら、もういちどくまなく探索です。もしかしたら、路地を入っていくのかも。。。小走りで先々をさがしました。
そして、番地をひとつひとつ確認しながら、やはりこのあたりかと初めに探しはじめた場所にもどってきたそのとき、、、
ガラガラガラ
あるお店のシャッターが開きました。ちょうど、そこには携帯片手の友人がいました。どうも、携帯でお店に電話をかけていたようです。
友人 「ちもとやさんですか?」
男性 「いえ違います。」
友人 「ええー?」
男性 「お菓子屋さんです。」
友人 「(なんだ、あってんじゃん)お店の近くにいるのですが。。。」
男性 「今日は寝坊したので、今から開けます。」
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ちょっと耳が遠いようです。電話を切ると、ちょうどそこのシャッター開きはじめ、私が戻ってきました。そして、開いたシャッターの奥から、おじいさんが出てきて、暖簾を掛けたりしていました。
お店に入ると、年季の入った賞状などが飾られています。その賞状は第15回全国菓子大博覧会(昭和36年)での金賞の賞状でした。
お目当てのわらび餅は1つ100円で、1つ単位で売っています。
そこで、友人は家族に、私も自分用に注文しました。
これから切り出してくるということで、少しお店の奥へ入っていかれました。
すると少し時間がたった後、一度もどってこられて、お待たせして申し訳ないと、ひとり一つずつお皿にのせてわらび餅をもってきてくださりました。
わらび粉と砂糖だけで作っているそうで、やわらかくて口の中でとろりととろけます。
大きな声で話をしないと上手く伝わらない状態にも関わらず、お店には他の人が働いている気配がないので、友人がせめてお皿だけでも洗いたい、と言ったところ、
いやいや、バチが当たります。
とお皿をさげていかれました。なんとも、可愛げのあるいいおじいちゃんです。
都内からわざわざ買いに来る人もいるようで、先日は写真を撮ってくれて送れってくれたと嬉しそうにお店に貼ってある写真を見せてくれました。
包み紙も自分で書いているようで、なかなか捨てがたく、とりあえず取ってあります。
こんなによいお店が近くにあったとは。
これからも贔屓にしたいと思います。
店舗情報
営業時間 9:00から。閉店時間は不明[当時]
定休日 基本的に無休のようである。[当時]
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