かっきぃーの雑記帳

おもしろき こともなき世に おもしろく

娘に負けないように。独学流囲碁のススメ。

もう6年ぐらい前になりますが、娘が5歳になったときに近くの囲碁教室に通い始めましたが、私は五目並べが専門(?)で囲碁ができないため、これではマズイと思い一念発起。いろいろと囲碁関連の書籍を読み漁りました。

囲碁は奥深いので、いろいろな定石や技が沢山あります。それらをすべて知らないとできないと思ってしまえば、なかなかとっつきにくいですが、 石の取り方の基本や勝敗の決め方など、基本的なルールを抑えれば、おおよそできるようになりそうです。

私の場合は、特に最後の勝敗の決め方などがよく分かっていませんでした。

『はじめての囲碁入門』(下記、ステップ1で紹介)によると勝負の決め方は中国式と日本式があるようで、 最後自分の陣地を自分の石で埋め尽くし、石の数が多い方が勝ちという中国式の決め方に対し、日本式はひとつひとつの陣地を埋め尽くすことなく、 できるだけ簡便にカウントするための方法であると説明がありました。

具体的なことについては本に書いてあるのですが、この日本式の数え方が慣れるまではちょっと難しいのかなとは思います。ただ、それも下記のステップ1で紹介した2冊を読んでいるうちに慣れました。

このように子ども向けの囲碁の本を読むところから始め、いろいろ本を読み漁りました。その中でのオススメ書籍をまとめます。

 

ステップ1:基本ルールを覚える

一般的によくつかわれる19路盤のイメージで始めると時間もかかり、複雑なので、9路盤のもので始めるのがよさそうです。 実際、娘の囲碁教室でも9路盤から始まり、ある程度できるようになると13路盤、そして19路盤になりました。 

子ども向けに書いてあるだけあり、かなりシンプルかつ分かりやすい。大人でも入門編には良いかと思います。フリガナも打ってあり、子どもにもちょうどよいです。

【目次】(「BOOK」データベースより)
ルールはかんたん9つあるだけ/練習問題と解答/眼とカケ眼/セキ/終局のしかた/やさしいテクニック(シチョウとゲタ/ウッテガエシ/攻め合い/オイオトシ)/基本の打ち方(布石/連絡/ヨセ)

 

大人向けの入門書ですが、これも分かりやすい。囲碁の基本だけでなく、石を取るコツやテクニックなどなど、入門から若干実用的な技までカバーしています。

【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 囲碁を楽しむための基礎知識/第1章 囲碁の基本をマスターしよう(囲碁のもっとも基本になるルール/対局のための2つの決まりごと/対局するときの基本の考え方&打ち方/終局の仕方)/第2章 攻守に役立つ「石取り」作戦(石を取るコツを知る/石を取るテクニックを覚える/石には「生き」と「死に」がある)/第3章 いよいよ実戦!19路盤に挑戦しよう(19路盤の対局の流れをつかむ/置き碁のススメ)

 

ステップ2:布石・定石を覚える

ステップ2、ステップ3と梅沢由香里さんの書籍が続きますが、由香里さんは説明が上手で囲碁の勉強をするのにかなりオススメです。(マンガ「ヒカルの碁」の監修もされています)

好手の打ち方はもちろん、そうでない場所に打った場合の解説なども書いてあり、しかも、1手1手が省略されることなく、丁寧に説明してあるので、特に初心者にはイメージがわきやすいと思います。 

ルールを覚えた次の課題は碁盤にどのように石を置いて行くのか。その基本がまとめられています。ところどころにポイントをまとめている「由香里先生のアドバイス」が特に有用です。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 三連星の布石(カカリ、受けの基本/星にはつきものの三々定石)/第2章 二連星の布石(基本は二間ビラキ/有効なハサミ ほか)/第3章 タスキの布石(両ガカリを見ていこう/二間高バサミをやってみよう ほか)/第4章 練習問題(定石はずれへの対応/白の狙いを知る ほか)

  

布石の戦法

布石の戦法

 

第1巻(星の布石)の続編。小目、中国流、三々、高目、目はずし等の布石が学べます。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 小目の布石(星と小目の布石/小目の布石/大ゲイマガカリの布石/向かい小目の布石)/第2章 中国流の布石(中国流の布石/高中国流の布石)/第3章 三々・高目・目はずしの布石(三々の布石/高目の布石/両高目の布石/目はずしの布石)/第4章 練習問題(定石はずれへの対応/地よりも弱い石に注目 ほか)

 

 ステップ3:囲碁の醍醐味を学ぶ 

攻めと守り 梅沢由香里のステップアップ囲碁講座

攻めと守り 梅沢由香里のステップアップ囲碁講座

 

布石の次はいよいよ、『戦い(攻めと守り)』。多くの攻めパターンや守りパターンがありますが、いくつかの例が解説してあり、どれがよい方法かを考えることもできるところがいいです。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 攻めの基本(攻めは、まず根拠を奪うことから/閉じ込めて攻める ほか)/第2章 守りの基本(ヒラいて守る/働いて守る)/第3章 打ち込みと消し(打ち込みのテクニック/打ち込みへの対応 ほか)/第4章 練習問題(無謀な白をとがめよう/白の反撃に対抗しよう ほか)

 

ヨセと手筋

ヨセと手筋

 

打ち方一つで、生きもするし、死にもする。手筋は先人の努力と知恵が詰まった記録であり、これを一つ一つ丁寧に解説されています。この手筋こそ囲碁の醍醐味。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 手筋の発見(手筋とは/大切な連絡/攻め合い ほか)/第2章 ヨセの基礎(ヨセの時期/地中に手あり)/第3章 実戦の死活(両翼への三々/大ゲイマへの三々/小ゲイマジマリへの三々 ほか)

 

梅沢由香里の石の捨て方入門 (マイコミ囲碁ブックス)

梅沢由香里の石の捨て方入門 (マイコミ囲碁ブックス)

 

「肉を斬らせて骨を断つ」がごとく、ひとつ取らせて大きく取り返すウッテガエシなどなど、うまく石を捨てる方法が満載。1ページに一つの問題があり、次のページでは正解例と失敗例、参考例や発展形などの解説も丁寧・充実です。簡単な問題が少なく、いろいろと考えることのできる良い問題が集まっていて、なるほどの連続です。

【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 捨て石の基本/第1章 タネ石を見つけよう/第2章 捨てるか捨てないか/第3章 捨て石の応用テクニック/第4章 覚えておきたい実戦頻出形

 

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ここまでがこれまでに読んだ書籍の中での一番のオススメです。
また、書籍を読むだけでなく、並行して対局をすることが上達のコツと由香里さんもおっしゃっていますが、娘以外の対局相手がいないので、主にパソコン相手になっていることが多いです。

 

囲碁対局ゲーム - 囲碁ブラウザゲーム COSUMI
https://www.cosumi.net/

 

と言いながら、娘は囲碁を打たなくなり、私も細々と。

今週のお題は「読書の秋」。これを機会に、もう一度、復習して、ひとつ囲碁でも打ってみようかな。

あ、「ヒカルの碁 完全版 全20巻セット」というものも大人買いしたんだった。これも良しです。 

 

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