記録したマクロ(VBAプログラム)の表示方法[とりあえず使えるエクセルVBAマクロ超入門]
Lesson1 マクロの作り方 基礎の基礎
では、記録したマクロ(Macro1)の中身(VBAプログラム)を見てみましょう。プログラムを見る方法は次のとおり。
[手順1]
Visual Basic Editorを開きます。
([開発]タブ>[コード]>Visual Basic)
[手順2]
ウィンドウの左側の領域にあるVBA Projectから標準モジュール内のModule1をダブルクリックすると、ウィンドウ右側にマクロ(VBAプログラム)が表示されます。
以上のようにして表示されたマクロは次のとおり。
Sub Macro1() | (1) |
' ' Macro1 Macro ' ' |
(2) |
Range("B2").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "1" Range("B3").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "2" Range("B4").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "3" Range("C2").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "3" Range("C3").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "7" Range("C4").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "18" |
(3) |
Range("G9").Select | (4) |
ActiveSheet.Shapes.AddChart.Select ActiveChart.ChartType = xlXYScatterLines ActiveChart.SeriesCollection.NewSeries ActiveChart.SeriesCollection(1).XValues = "='Sheet1'!$B$2:$B$4" ActiveChart.SeriesCollection(1).Values = "='Sheet1'!$C$2:$C$4" |
(5) |
End Sub | (1) |
[解説]
(1)マクロの始まりと終わりに必要となるSub~End Sub
基本的にマクロはsubで始まり、End Subで終わります。1行目のSubのあとに書かれているのがマクロ名です(この場合はMacro1)。
(2)コメント文
シングルクォーテーション(')のあとの文字はすべてコメントとして扱われます。コメント文は緑字で表され、マクロの実行には影響しません。メモやコメントを記入することができます。
(3)セルに数値を入力
・Range("B2").selectはB2のセルにカーソルを選択することを示しています。
「.Select」には「選択する」という意味があります。
・ActiveCell.FormulaR1C1 = "1" は選択されているセルの数式を"1"とする意味です。
「.FormulaR1C1」は数式を示します。
(4)セルの複数選択
Range("G9").SelectはG9のセルを選択することを示しています。
Range("B3:C12").selectというような形式はB3のセルとC12のセルが対角となる領域を選択することを示します。
ただ、今回のコードのこの部分は特に意味のある作業ではないので不要です。
(5)グラフの作成
プログラムに使われている英単語から何を示しているかを類推するのは比較的簡単かと思います。例えば・・・
Activechart | 選択されているグラフ |
.XValues | x軸の範囲 |
.Values | y軸の範囲 |
初めの段階ではグラフを作成するプログラムを完全に理解しなくてもOKです。
しかし、将来的にそれぞれのひとつひとつが何を意味しているのかを調べておくと今後の応用に役立ちます。
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