絶対に失敗するに違いない!できる分けがない!と誰もが口を揃えていう困難を乗り越えていく映画や小説が実は好きなんです。
むしろ燃えます。
先日読んだパニック小説『計画感染(大原省吾)』(改題「首都圏パンデミック」)のスピード感と爽快感をふたたび味わいと手に取ったののがこの『レバレッジ!(大原省吾)』。このストーリーはまさに不可能を可能にする!というテーマ。
イラクにレアメタルの調査に行った商社マンが、クルド人過激派グループに拉致された。アメリカ政府や資源メジャーの陰謀が見え隠れするなか、日本政府は救出に及び腰。そんななか、6人の同僚が立ち上がった。期限は1週間。自己資本ゼロの状態で、国際市場から身代金の5000万ドルを調達できるか!?巨大な象を倒すべく、蟻たちの戦いが始まった。(「BOOK」データベースより)
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この紹介にあるように「期限は1週間。自己資本ゼロの状態で、国際市場から身代金の5000万ドルを調達できるか」という金融経済を主題にした小説には違いないのですが、真の面白さは登場人物の想いと覚悟とあきらめない心。
特に想いの部分は、過去に受けた恩、敵対してきた同僚に対する葛藤、秘めた愛情などなど多岐にわたる。
徐々にみえてくる課題解決に向けたシナリオと積み重なるトラブルに対する行動。そのドキドキ感がたまらない。
たまりまへんなあ。
まさに『ミッション:インポッシブル』!
さらに加えると、SFのチカラではなく、人と人との関係で解決していくというか、アナログで解決していくというか、より現実味があるのが特に興味深い。そんな1冊です。おすすめ。
単純だから、自分もやってのけたいと思っちゃう。
こちらもおススメ!
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今週のお題「告白します」