作りながら学ぶ!エクセルVBAマクロ超入門(1) 基本的なエッセンスが満載!抽選器マシーンをつくってみる。
百聞は一見に如かず。まずはどんなもんか見てみよう。
これまで、このブログでもエクセルVBAマクロについて、とりあえず使える状態を目指した超入門レベルの説明をしてきました。ただ、
やっぱり百聞は一見に如かず。実際に作っている動画を公開したいと常々思っていましたが、よいネタが思い浮かばず、ずっと先延ばしに。
せっかくならちょっとでも使えるマクロがいいですもんね。
そんなつい先日、抽選をする機会があったので、せっかくならマクロで作ってみるかーと思いつき作ってみました。
まあ、10人~20人ぐらいならあみだくじの方が速いわな。
そんな感じで作ってみたのがこの動画!
12分完結なので是非!
実践!エクセルVBAマクロ超入門 基本的なエッセンスが満載!抽選器マシーンをつくってみる。
簡単に作った割には、基本的なエッセンスが満載!
そんなノリで作ってみましたが、この12分動画は超入門向け動画としては、押さえておくべき基本構文がひと通り入っていて、かなりよい構成になったと自分でも驚いています。
含まれている基本構文
- セルに名前をつける(0:25)
- ボタン(フォームコントロール)を設置する(1:10)
- 繰り返しができるFor~Next文(1:57)
- セルを参照するRangeオブジェクト(2:14)
- 指定されたセル範囲をオフセットするOffsetプロパティ(2:24)
- 条件分岐ができるIf文(2:37)
- For文を抜け出すExit For(2:46)
- 0以上1未満の乱数を生むRnd関数(3:10)
- マクロの実行を一旦停止するStopステートメント(3:28)
- 数値を切り上げるRoundUp関数(4:16)
- 処理中断時間をコントロールするWaitメソッド(6:35)
- 秘儀・マクロの記憶(7:21)
- マクロ実行でエラー発生!(9:20)
- メッセージボックスを表示 Msgbox関数(10:04)
マクロ実行でエラー発生というのは仕込みではありません。本当に間違えました。。。
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とにかく、やってみるのが近道!
これぐらいであれば、初心者でも動画をみながら、お試し体験ができると思います。で、いったんやってみると、
- 当選確定したときにファンファーレを鳴らせないか?
- 当選結果をすべて記録しておけないか?
- 100回の抽選をボタンひとつで一気にできないか?
などなど、やってみたいことがどんどん出てくると思います。でも、ひと通りの経験ができていればあとは、工夫とGoogle先生でだいたいが実現できます。
とにかく、手を動かしてやってみるのが近道!
ときにはチカラ技も必要。上手な方法はそのうちでOK。
ぜひ皆さんもやってみてください。
「やってみる」結果しかでないマクロも作ってみよう!
こちらも併用で効果抜群!
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超絶スムーズで便利!初めて Uber Taxi を使ってみた。
ちょっと芝浦の方に用事があったんですが、電車だと乗り換えに継ぐ乗り換えで、さらに最寄駅から歩いて10分かかりそうな状況。
乗り換えや徒歩が面倒だというのもありますが、新型コロナの今、できるだけ人混みは避けたいということもあり、だったら電車1本で、ある程度近くに行き、そこからはタクシーに乗ろうと決めました。
家から乗らないのが貧乏性!
上手にやり繰りしてると言ってくれ。
そんな矢先、Uber Taxi なる広告が。
なんと、初めのご乗車2回、最大2,000円OFFとか!
これはナイス・タイミング!
Uber Taxi のサービスエリアが拡大中
以前は都内の中でもさらに一部の地域でしたが、現在は千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、渋谷区、豊島区、世田谷区の一部とかなりの広範囲に広がってきているようです。
これぐらい広域になると使いやすいですね。
Uber Taxi アプリに場所情報を登録しておくと便利
実際に配車予約をするときには、乗車地点、降車地点を指定することになるのですが、あらかじめ場所情報を登録しておくと当日スムーズでよいです。料金の目安も表示されます。
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降車地点は乗った後に伝えてもよいようですが、配車時に設定しておくとタクシーのナビにも共有されるので、説明が難しい場所だったり、間違えて到着するといった煩わしさがなくなります。
以前、東京駅への行き方が分からないと言われて難儀しました。
東京駅ぐらいは知っておいてほしい。
Uber Taxi アプリでタクシーを呼ぶ
アプリによると配車の手配をしてから乗車地点に到着するまで10分~20分程度かかるとのことだったので、電車に乗ってあと一駅というところで配車予約をしてみました。そうすると、「タクシーを探しています」と一瞬表示されたかと思えば、「あと6分で到着」との表示。
はやい、早すぎる。
うれしい悲鳴ではあるが。
駅に降りてから、乗車位置までそこそこの距離があったんですが、速足で急ぎ、タクシー到着とほぼ同時に到着。あやうく待たせるところでした。
やってくるタクシーの車両番号や運転手さんの名前なども表示されるので、見つけやすかったです。
タクシーの現在位置が分かって便利
帰途もUber Taxi。今回は慌てないようにある程度、乗車場所に着いてからの配車予約。3.8㎞先からお迎えにきてくれるということで、示されるタクシーの現在位置が徐々に近づいてきます。
あと、運転手さん情報のところに、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語可と記載がありました。スイス出身の運転手さんでした。東京オリンピックを見据えて、分かりやすい情報提供でした。
私には日本語しか通じませんが。
日本語もあやしい。
今回の料金はゼロ円でした。
今回は行きも帰りもプロモーションコードで割引があったのでゼロ円。実際は片道1,300円程度かかっていたようです。
あと、配車してもらうのに迎車料金がかかりますが、現在は迎車料金無料キャンペーン中とのことで、乗車ごとに毎回420円割引されるプロモーションコードが自動設定されていて、相殺されるカタチでした。
昨日までは2/28までの期限となっていましたが、本日3/1になったら3/31までというのが始まっていました。当面続くのでしょうか。
クレジットカード登録で便利!
Uber Taxi アプリに事前にクレジットカード情報を登録しておくことで、支払いも簡単になるとのこと。今回はいずれにしてもプロモーションコードで無料になったのですが、当日モタつかなくてよさそうです。
というか便利になりすぎて、つい乗りすぎちゃうかもしれない。
他にもいろいろ。都内の便利な移動手段!
これまで都内の便利な移動手段を紹介してきましたが、これであらたなツールがひとつ増えました。今回、自転車シェアリングで行く手もありましたが、娘と一緒に行く都合上、タクシーの選択でした。
時間も超絶短縮でした。やっぱりクルマはええなあ。
自転車シェアリング
東京メトロの便利小技
都営バスで鉄道網をショートカット
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大阪大学の天津麻婆丼がネットニュースで話題に。図書館下食堂の塩だれ天津飯の歴史も調べてほしいなあ。
阪大の天津麻婆丼がネットニュースで話題に
ネットニュースで母校の天津麻婆丼が話題になっています。Yahooニュースにも取り上げられ、当時の友人から連絡がありました。
大阪大学内にある図書館下食堂で一番人気のメニュー「天津麻婆丼」が値上げされたことに対して、値上げ前後の豆腐の数を根拠に鋭く疑義を呈した大学院生からの「ひとことカード」が注目を集めています。「統計では、ここ5年で豆腐の価格に大きな変動はないはず。それなのに値上げ後に豆腐の数が減っている。質が低下しているのではないか」と理詰めで迫る院生に、食堂側はどう答えたのでしょうか。(冒頭の一文を抜粋)
あったねー、天津麻婆丼。あった、あった。
20年前からあった。
でも、私は天津飯派でした。塩だれが好きでした!
出張で神戸に行ったスキマ時間で食べに行くほどでした。
そのとき撮影したのがこれ。
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わたしにとっては天津飯(塩だれ)
私にとっての館下食堂(図書館下にある大学生協食堂の通称)といえば天津飯。学生の頃は昼休みの限られた時間帯のみの提供でしたが(1995年~1998年)、このときは夕方でも普通に提供されていました(2012年)。
塩だれアンと、とろふわ卵が健在でよかったです。
この館下食堂での天津飯の塩だれが忘れられず、卒業後も同じ味を求めて、いろいろな店で天津飯を食べ歩いたものです。
なかなか塩だれを提供する店が見当たらず、関東に来て、ようやく見つけたのが餃子の王将の天津飯。ただし、関東地区限定の提供のようです。その話は別記事で書いてありますので、よろしかったらどうぞ。
時を経て残念な結果になることも
ただですねー、14年ぶりに再会した館下食堂の天津飯。さやえんどうなどが大きいまま、しかも筋が残っていて食感が悪くなってたのは残念でした。
でもまあ、少しでも野菜を多く食べてほしいという生協食堂のみなさんの親心なんですかねー。
そういうことにしておきましょう!
図書館下食堂の塩だれ天津飯の歴史も調べてほしいなあ。
再訪から8年が経ちましたが 、また味が変わってきたりするのかが気になります。
館下天津飯の歴史をまとめて、味の変遷を調べてくれる学生さん、または教職員さんはいないですかねー。
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できる分けがない!と誰もがいう困難を乗り越えていく小説『レバレッジ!(大原省吾)』の涙と達成感
絶対に失敗するに違いない!できる分けがない!と誰もが口を揃えていう困難を乗り越えていく映画や小説が実は好きなんです。
むしろ燃えます。
先日読んだパニック小説『計画感染(大原省吾)』(改題「首都圏パンデミック」)のスピード感と爽快感をふたたび味わいと手に取ったののがこの『レバレッジ!(大原省吾)』。このストーリーはまさに不可能を可能にする!というテーマ。
イラクにレアメタルの調査に行った商社マンが、クルド人過激派グループに拉致された。アメリカ政府や資源メジャーの陰謀が見え隠れするなか、日本政府は救出に及び腰。そんななか、6人の同僚が立ち上がった。期限は1週間。自己資本ゼロの状態で、国際市場から身代金の5000万ドルを調達できるか!?巨大な象を倒すべく、蟻たちの戦いが始まった。(「BOOK」データベースより)
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この紹介にあるように「期限は1週間。自己資本ゼロの状態で、国際市場から身代金の5000万ドルを調達できるか」という金融経済を主題にした小説には違いないのですが、真の面白さは登場人物の想いと覚悟とあきらめない心。
特に想いの部分は、過去に受けた恩、敵対してきた同僚に対する葛藤、秘めた愛情などなど多岐にわたる。
徐々にみえてくる課題解決に向けたシナリオと積み重なるトラブルに対する行動。そのドキドキ感がたまらない。
たまりまへんなあ。
まさに『ミッション:インポッシブル』!
さらに加えると、SFのチカラではなく、人と人との関係で解決していくというか、アナログで解決していくというか、より現実味があるのが特に興味深い。そんな1冊です。おすすめ。
単純だから、自分もやってのけたいと思っちゃう。
こちらもおススメ!
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今週のお題「告白します」
とうとう定期運用終了か?JR在来線唯一のオール2階建て鉄道車両215系(Double Decker Liner)
JR東日本エリアで時々みることができる在来線唯一のオール2階建て車両でお馴染みの215系(Double Decker Liner)。遠距離通勤者の着席機会増加を目的に生まれた1010名定員の10両編成。
初期の湘南新宿ラインや快速アクティーなどで使われるものの、乗降時間が伸びてしまい遅延を招いてしまうマイナスポイントにより、定期運用の通勤ライナーのほか、「ホリデー快速ビューやまなし」など臨時列車のみになっていましたが、それにもそろそろ終止符が打たれる様相です。
2階建て電車というだけでワクワクする!
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網棚のカタチが珍しい!
平屋席は車両端っこの連結部分あたりにあります。
空間に余裕のある平屋席が過ごしやすいと思いますが、めったに乗らないので、どうしても1階席や2階席に乗ってしまう。
JRの魅力のひとつは多様な列車に出会えることだったが、、、
はじめてこの電車に出会ったのは、2004年頃のある週末、横浜から鎌倉にいこうと湘南新宿ラインに乗った時でした。そのころ215系の存在は全く知らなかったので、オール2階建ての車両がホームにやってきたのは衝撃的でした。
乗客はそこそこいて、2階席で立って乗っていました。窮屈ではありましたが、それ以上に貴重な体験にワクワクしたものです。
前回紹介した185系も時々、普通車として走っていましたね。
その後、湘南に移り住んだころはライナー運用に移行していたので、日常で乗ることはありませんでしたが、何回か「おはようライナー新宿」に乗りました。
ただ、ライナー券を買うなら、185系や251系の方が特急座席でよかったですが。
こんなときどき珍しい車両に乗ることができるのはJRの魅力でしたが、そんな車両がどんどん引退し、カラーリングで区別化されるものの、ほぼ共通化された車両に置き替わってきて、少々残念な気持ちでもあります。
特別列車ではなく、日常のシーンに時々現れるのがいいのです。
JR在来線唯一のオール2階建て鉄道車両215系 動画で見る記録
こんなワクワクを提供してくれた在来線唯一のオール2階建て車両215系、ここ数年で取りためた姿を動画にまとめましたので紹介します。
とうとう定期運用終了か?JR在来線唯一のオール2階建て鉄道車両215系(Double Decker Liner)
ライムライン
0:00 おはようライナー新宿24号(新宿行き)原宿駅山手線ホームより
1:08 おはようライナー新宿24号(新宿行き)新宿タカシマヤタイムズスクエア付近より
1:39 湘南ライナー3号(小田原行き)
1:49 215系普通車車内
2:06 発車アナウンス、発車ベル、警笛あり。湘南ライナー3号(小田原行き)出発進行!
3:05 回送215系(警笛あり)
3:39 215系あらわれる!原宿駅山手線ホームより
4:18 夜景215系(東京丸ノ内・屋上庭園「KITTEガーデン」より)
4:34 オール2階建て新幹線E4系とともに
4:50 遠景!湘南ライナー3号(小田原行き)
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もうすぐ引退!国鉄最後の特急車両185系 ~特急踊り子号
国鉄が最後に製造した特急車両185系が2021年3月をもって、定期運用を終了するようです。
見たことあるー!
それもそのはず、1981年(昭和56年)に運用が開始され、約40年間活躍しています。
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そういえば、子どものころキャラメルのおまけで鉄道車両がついてくるのがあったなあ。それが185系との出会いだったかも。
森永ミニスケールトレインね。線路一本とセットになってるやつ。正式名称は「森永スポーツマンクラブキャラメル」とか。なぜスポーツマンかは不明。
そういえば、何台かもってたな。もう捨てちゃったかな。
185系のヘッドマーク
185系のヘッドマーク幕には枚挙に暇はありませんが、やはりもっともメジャーなのは、踊り子号ですね。185系の代名詞と言っても過言ではないでしょう。
湘南の民の帰宅の友、湘南ライナー。
500円のライナー券がすぐに売り切れてしまうやつです。
ライナー券は券売機でお求めください。
小田原→国府津→二宮→平塚→茅ヶ崎→藤沢と湘南地域の通勤客を乗っけて、渋谷→新宿まで一気に駆け抜ける「おはようライナー新宿22号」。
藤沢の次が渋谷という驚異のノンストップ!東戸塚あたりから貨物線に入り、横浜駅を通過しないというショートカットぶり!なつかしい。
普通列車として運用されたこともあるようです。
こんな普通列車に乗ったら、つい遠くに行きたくなってしまう。
修学旅行も時々見かけましたね。
最後に紹介するYouTube動画で、たまたま修学旅行号をみつけたシーンを紹介しています。日暮里の下御隠殿橋で撮影したのですが、近くにいたチビッ子は「おどりこー」って盛り上がっていました。別のチビッ子が「踊り子?」と疑問を抱いて呟いていたのがツボです。7:01ぐらいのところのシーンです。
やはり「踊り子」は185系の代名詞ですね。
古びたシートも、いまや懐かしの座席
古めかしい座席も今や貴重なレトロな趣
国鉄最後の特急車両185系 動画で見る記録
こんな懐かしの国鉄型特急車両の定期運用が終わってしまうとのことなので、ここ数年で取りためた185系の24シーンを動画にまとめましたので紹介します。
もうすぐ引退!国鉄最後の特急車両185系 24の景色(2017年~2020年撮影)
タイムライン
0:00 [01]185系ヘッドマーク回転
0:38 [02]185系普通車車内
0:52 [03]湘南ライナー1号(小田原行き)東京駅出発
1:24 [04]品川・新八つ山橋より
1:48 [05]東京丸ノ内・屋上庭園「KITTEガーデン」より
2:40 [06]おはようライナー新宿22号(新宿行き)原宿駅山手線ホームより
3:52 [07]おはようライナー新宿22号(新宿行き)新宿タカシマヤタイムズスクエア付近より
4:31 [08]特急踊り子号通過(渋谷駅埼京線下りホーム(ホーム移設前/2020年2月))
5:41 [09]品川・京急品川第1踏切付近より
5:49 [10]山手線と並走バトル(品川・新八つ山橋より)
6:24 [11]横浜駅 東海道線下りホームにて
7:01 [12]修学旅行貸し切り列車(日暮里・下御隠殿橋より)
7:20 [13]前面展望すれ違い(京浜東北線下り列車(浜松町→田町))
7:33 [14]東京総合車両センター田町センター留置中(開業前の高輪ゲートウェイ駅付近/2020年1月)
7:55 [15]埼京線下り列車・前面展望(新宿→渋谷)山手貨物線・厩道踏切[JR代々木駅付近]
8:11 [16]小田急藤沢駅ホームにて
8:30 [17]大井町・品川道踏切通過
8:46 [18]東戸塚駅・横須賀線上りホームにて
9:07 [19]日暮里・下御隠殿橋より(185系左側)
9:23 [20]日暮里・下御隠殿橋より(185系右側)
9:39 [21]王子 飛鳥山・あすかパークレール山頂駅付近より
9:49 [22]上野駅山手線ホームより
10:27 [23]夜景185系(東京丸ノ内・屋上庭園「KITTEガーデン」より)
11:45 [24]側面展望すれちがい(山手線外回り(品川→大崎))
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東京を封鎖して感染源を徹底隔離。クライシス小説「首都感染(高嶋哲夫)」
二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の強毒性インフルエンザが出現! 中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の“東京封鎖”作戦が始まった。(「Books出版書誌データベース」より)
元WHOメディカル・オフィサーの経験をもつ医師(主人公)が政府との協働体制で強毒性の新型インフルエンザに立ち向かっていく軸を主に、そこに関わる国民の動きや世界の動向といったマクロ的なストーリー、そして、主人公を取り巻く人々のの想いや悩み、行動に焦点を当てたミクロ的な人間模様が絡み合って、危機に立ち向かっていく小説である。
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まるで予言の書
この小説が出版されたのは2010年。新型コロナウイルスで生活様式が一変した2020年のちょうど10年前。
中国での発生、世界中への拡散、ウイルスの封じ込め、手指消毒などの衛生管理、医療崩壊などなど、現実に起こっている新型コロナウイルスCOVID-19の現実を見ているような、フィクションではなくドキュメンタリーのような真実味のあるストーリーに惹かれる。
そのノンフィクションぶりは枚挙に暇がなく、手洗い、うがい、マスクの着用、人混みには近づかない。消費は落ち込み、町はガラガラ。旅行、コンサート、展覧会は軒並みキャンセルや中止。などなど、まさにコロナ禍同然。
空港での検疫、ホテルでの隔離っていうのも、現実に起こった。
濃厚接触といういうキーワードもすでに出ているし、感染源の特定のための行動範囲調査、これもそのまま。
ウイルス感染の業界では当たり前のことなのかもしれないが、我々一般人にとってみれば、まるで予言が当たったようなもの。
この小説ではこんなウイルス・パンデミックな世界をどのように対処していくのか、ひとつの解を示すシミュレーションのようなものである。
不気味な一致。小説を越えた感。
致死率60%で世界人口71億人のうち、80%の56億8000万人が感染し、12億5000万人が死亡したという毒性は、現実世界の新型コロナウイルスCOVID-19に比べて強すぎるが、無症状の潜伏期間の間にウイルスを撒き散らす傾向が同じであるなど、不気味な一致もある。
小説での新型インフルエンザは潜伏期間は5日間だけど、現実の新型コロナウイルスCOVID-19の潜伏期間は最大14日間とも言われ、その多くが感染から5~6日程度で発症するというもんだから、小説を越えた感もある。
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「感染を抑え込むこと」と「経済を回すこと」の相反する選択肢
新型コロナ禍で目下話題になっているGoToトラベルの是非。「感染を抑え込むこと」と「経済を回すこと」の相反する選択肢において決断されたひとつの方法。この小説では、現実とは真逆で感染源を例外を認めず、徹底的に封じ込める選択肢を選んだ場合のシミュレーション。
毒性が大きく異なるので、どちらが正しいかは何とも言えないが、その結果は気になるところである。
東京封鎖!
「レインボーブリッジ封鎖できません!」の比ではない!
新型コロナ禍で読むパンデミック・パニック・クライシス小説
ここ最近、ウイルス感染パンデミック小説を読み込んできた3冊目だったが、その中でも一番、現実味を感じるものだったように思う。
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